【衝撃】犬の歯って「42本」もあるの!?現役歯科医が「人間との決定的な違い」に驚愕した話。

こんにちは。「ORAL PET LIFE」管理人のしゅん(歯科医師)です。

前回の記事で「まずは勉強から始める」と宣言したので、さっそく教科書やネットを用いていろいろと調べてみました。
まず最初に調べたのは、基本中の基本。

「そもそも、犬や猫の歯って何本あるの?」

という疑問です。

私たち人間の大人の歯(永久歯)は、32本あります。親知らずを除くと28本。

現代人は顎が小さいため親知らずが生えてこない(埋まったまま)、または横向きに生えていることがほとんどで、大学病院など紹介されて親知らずを抜歯したことがある人も多いのではないでしょうか。


歯数の比較

上顎下顎合計
人間16本16本32本
20本22本42本
16本14本30本

上記表に、人間、犬、猫の歯数をまとめました。

猫は人間と同程度ですが、犬はなんと42本もあるとのこと!

まずは「上下顎同数じゃないのか」というツッコミをいれましたが、それはさておき、あの小さな顎の中に、そんな数の歯があるのかと驚愕すると同時に、叢生にはならないのかな?と心配になりました。


なぜ本数が違う?

犬・猫は同じ「肉食寄り」の動物なのに、12本も差があるのはなぜでしょうか?

その答えは、「何を食べて生きてきたか」という進化の歴史にあるようです。

哺乳類の祖先は「44本」だった

遠い昔、哺乳類の祖先は44本の歯を持っていたと考えられており、そこから何百万年もかけて、それぞれの生き方に合わせて歯の数を変えてきました。

犬が「42本」を維持した理由

犬の祖先(オオカミ)は、肉だけでなく、骨を砕いたり、木の実を食べたりする「雑食寄り」の生活をしていたようです。

そのため、食べ物をすり潰す「奥歯(臼歯)」を減らすわけにはいきません。結果的に、44本からわずか2本だけ減らし、42本を維持。「いろんなものを食べるために、歯を残した」のが犬なのです。

猫が「30本」まで減らした理由

一方、猫は「完全肉食」の道を辿りました。

獲物の肉を鋭い歯で引き裂き、ほぼ丸呑み。すり潰す必要がないため、平らな奥歯は不要になりました。

さらに、小さな獲物を一撃で仕留めるため、顎を短くして噛む力を高める方向に進化。顎が短くなれば、当然、歯を並べるスペースも狭くなります。

こうして猫は、44本から14本も減らして30本に。「狩りの効率を高めるために、歯を捨てた」のです。

ちなみに、人間は?

私たち人間の歯は32本。

人間は「火」を使うようになったことで、食べ物を柔らかく調理できるようになりました。硬いものを噛み砕く必要がなくなり、顎は小さく、歯も減っていったと考えられています。

そして先ほど述べたように、親知らずは生えるスペースがなく、生まれつきない人も増えています。もしかしたら数万年後、人間の歯は「28本」が当たり前になっているかもしれません。


うい(タイニープードル)すい(チワックス)の歯の数を数えてみたら・・

この記事を書いているときに、うい・すいの口を見てみると、かわいらしい小さな歯が並んでおり、全然叢生ではありませんでした。

叢生になっていないのには理由があり、上顎の歯だけを数えてみると、ういは上顎18本、すいは上顎16本しかなかったのです。

現代の小型犬は品種改良によって顎がとても小さくなり、それが原因で特に前臼歯が先天欠如になる子が多いようです。

パノラマX線写真を撮影してみれば、顎の中に埋まっているかもしれませんが・・・


次回は、犬・猫の歯周病について勉強していきたいと思います!
間違った知識・情報があればお知らせいただけると嬉しいです!

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